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2012年夏学期 総合科目一般 D.人間環境一般
世界の水安全保障と日本の科学技術〜「水の知」の貢献〜
【開催概要】
講義題目:世界の水安全保障と日本の科学技術〜「水の知」の貢献〜
代表教員:滝沢智
所 属:大学院工学系研究科都市工学科
(総括プロジェクト機構「水の知」(サントリー)総括寄付講座 兼任)
曜 限:月曜2限(10:40-12:10)
教 室:1312(13号館)
対 象:学部1,2年生
※案内用ポスターはこちら
講義の目的概要:
21世紀は人口増加、経済規模の急拡大と気候変動に伴い、世界で水をめぐる紛争が起こるとさえ言われています。水と衛生分野への日本のODA実施額は世界最大であり、最近では政府の支援のもとで日本企業も海外に向けた水ビジネス展開を目指しています。また、日本の水処理技術は世界最高レベルといわれ、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)報告書では、水循環や水資源の分野をはじめとして日本から多くの科学者が貢献しています。一方で、2011年には、東日本大震災による上下水道などのインフラ被害や放射性物質による環境影響、タイの洪水被害など、水に関する安全性と管理体制が問われました。
水をめぐって、日本と世界の関係がより密接で複雑になる中で、日本の政府・企業・個人が世界の水の安全保障に貢献するためには、より積極的で戦略的な思考が必要です。しかし、世界の様々な地域で水に関する利害は錯綜し、水を管理する実務が多岐にわたっている中で、水に関する「知」は様々な分野に分散しています。そこで、分野・組織横断的な知識体系を統合的に学ぶため、世界の水問題とその解決へ向けた技術と制度を概観するとともに、水に関連する各分野の第一線の研究者・実務者たちに話題提供をいただきながら講義を行います。
本講義に参加する学生の文理、学年を問いません。あらゆる分野を志す学生の参加を歓迎します。
教科書:プリントを配布する
授業の方法:配布資料およびスライドによる。
授業のキーワード:水、衛生、ODA、環境、都市、持続可能性
評価方法:出席(40%)+レポート3回(60%)
レポート提出締切日:
1. 第1部 世界の水安全保障
提示日:5月7日、締切日:5月21日
2. 第2部 都市水システム
提示日:6月4日、締切日:6月18日
3. 第3部 水資源管理
提示日:7月9日、締切日:7月23日
授業計画
第1部:「世界の水安全保障」 |
4/9(月) |
滝沢智(東大院工学系研究科都市工学専攻教授・「水の知」兼任) |
世界の水安全保障と日本の科学技術-「水の知」の貢献- |
4/16(月) |
竹村公太郎(日本水フォーラム代表理事兼事務局長) |
なぜ、日本人は水で世界貢献できるのか?-日本の水世界戦略― |
4/23(月) |
中山幹康(東大院新領域創成科学研究科教授・「水の知」兼任) |
水を巡る国家間の確執と協調 |
5/7(月) |
徳永朋祥(東大院新領域創成科学研究科教授) |
途上国における地下水問題とその解決に向けて |
第2部:「都市水システム」 |
5/14(月) |
窪田亜矢(東大院工学系研究科都市工学専攻准教授) |
水利用のデザインとマネジメント |
5/21(月) |
村上道夫(東大「水の知」特任講師) |
水システムの健全性-都市水循環系の問題点とその解決- |
5/28(月) |
大熊那夫紀((株)日立プラントテクノロジー:
環境エンジニアリング事業部副事業部長兼事業企画本部副本部長) |
エンジニアリング企業による海外水事業展開 |
6/4(月) |
平久(横浜市水道局事業推進部事業開発課長) |
横浜市水道局の国際協力活動 |
第3部:「水資源管理」 |
6/11(月) |
芦刈俊彦(サントリービジネスエキスパート株式会社 水科学研究所長) |
水のサステナビリティを目指して-水と生きる企業の水源林保全活動- |
6/18(月) |
中村晋一郎(東大「水の知」特任助教) |
社会の変化と水害の変容 |
6/25(月) |
恩田裕一(筑波大学生命環境科学研究科教授) |
人工林の管理と水資源 |
7/2(月) |
大熊孝(NPO法人新潟水辺の会代表、新潟大 名誉教授) |
日本の川文化と今後の治水のあり方 |
7/9(月) |
沖大幹(東大生産研教授・「水の知」兼任) |
総括:世界の水問題解決へ向けた水の知 |
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