東京大学総括プロジェクト機構 水の知「(サントリー)」総括寄付講座




↑本講座が制作した小学生向け教育用コンテンツです.


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シンポジウム
『水の知の最前線 襲う水,うつる水,奪い合う水~水の脅威に立ち向かう~』

・日  時:2010年6月5日(土) 10:00~12:00
 ※駒場リサーチキャンパス公開2010内のイベントとして行われました.
・会  場: 東京大学 生産技術研究所 A棟2階 コンベンションホール
・話題および登壇者:
 ※講演の概要についてはこちらをご覧下さい.
(1) 近年の豪雨災害と災害情報を巡る課題
(牛山 素行  静岡大学防災総合センター准教授)
発表内容はこちら

(2) 水に潜む小さな難敵-ウイルスと水の安全性を考える-
(片山 浩之  東京大学工学系研究科都市工学専攻准教授)
発表内容はこちら

(3) 国際河川紛争-水から見える国際政治の裏側-
(田中 幸夫  「水の知」(サントリー)総括寄付講座特任助教)
発表内容はこちら


 

企画展 『水の知最前線 「2010年の水事情」』 ~ 『2100年の水文学』

・日  時:2010年6月4日(金)、5日(土) 10:00~17:00
 ※駒場リサーチキャンパス公開2010内のイベントとして行われました.
・会  場: 東京大学 生産技術研究所 B棟6階 Be607/BC-6c
・内  容:

「水の知最前線「2010年の水事情」」
私たちが使っている「今の水」についてより深く知ってもらうため、 水の知検定や利き水、そしてここ1年で話題に挙がった水に関する情報の紹介を「水の知」(サントリー)総括寄付講座が行いました.

「2100年の水文学」
私たち研究室が2100年にこうあってほしいと思う水文学の姿に対して、 現在何が出来ていて、何が出来ていないのかを、研究内容と共に生産技術研究所沖研究室が紹介しました.




 昨年度に引き続き、東京大学総括プロジェクト機構「水の知」(サントリー)総括寄付講座が目指す,既存の学問分野の枠を超えた「水」に関する知の統合の一環として,シンポジウムを開催しました.本講演会では,最近の寄付講座の活動を紹介するとともに,新たな情報発信として各分野の最新の研究成果を分かりやすく解説しております.土曜日の朝10時という開催時間にもかかわらず,当日は多くの方にご来場いただきました.


 

 牛山准教授は災害情報学を専門としてしており、今回のシンポジウムでは近年の水害における人的被害の特徴と、それら被害を防ぐために必要な防災情報の整備状況や活用方法についてご講演頂きました.
 片山准教授は都市環境工学を専門としてしており、今回のシンポジウムでは水系感染を引き起こすノロウイルス、インフルエンザウイルスなどに関する最新の知見を交えながら、総合的な総合的な水系感染症対策についてご講演頂きました.
 田中特任助教は日本人にとって馴染みの薄い「国家間の水を巡る争い」に関する分析結果を事例を用いながら説明し,水不足が必ずしも紛争だけでなく,国家間協調をもたらすこともあるという見解を披露しました.



 また,質疑応答の議論も活発に行われました.

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※一部写真はクリックすると拡大表示されます
  1. 「水の知」(サントリー)総括寄付講座 村上特任助教 司会を務めました
  2. 水の知検定も紹介されました
  3. 静岡大学防災総合センター 牛山准教授
  4. 熱心にノートをとる聴講者
  1. 大学院工学系研究科 片山准教授
  2. 「水の知」(サントリー)総括寄付講座 田中特任助教
  3. さまざまな質疑がありました

 当日配布したアンケートは回収数がほぼ100%に近い非常に高い回収率となりました。お忙しい中ご回答いただいたご来場者の方々に改めて御礼申し上げます。以下では当日配布したアンケートの結果(の一部)を交えながら今回のシンポジウムを振り返りたいと思います。

1.来場理由(複数回答可)


水問題に関心があるからと答えた方が大半を占めました。また昨年のシンポと比較すると、環境問題に興味があったからという理由が減りました。

2.来場者所属


昨年のシンポ同様、企業からの参加者が多数を占めました。また、学生の参加が増え、「その他」には定年退職された方など、幅広い年齢の方が参加されました.


3.シンポジウムテーマへの興味


昨年同様、90%以上の来場者の方々に興味を持っていただきました。

4.水リテラシーについて (複数回答可)


「水リテラシー」は大瀧(2007)によると「人々が水を身近に感じ、水と積極的に関わり、自らの問題として水と向き合うことができるようになる意識と、それらを実現可能にする適切な知識」と定義されます.当寄付講座は、更にこの水リテラシーの普及に努めていきます.

5.次回扱ってほしいテーマ (複数回答可)


いずれのテーマにも高い関心が示される結果となりましたが、中でも「気候変動と水問題」「水問題解決技術」「日本の水環境」「世界の水紛争」に票が集まりました。今後のシンポジウムでは可能な限りこれらの話題をカバーしていく予定です。

 
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